新年にあたり

こんにちは!済福寺 小坊主サッちゃんです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
本日は、「お正月」です。
正月は年(とし)神(がみ)様を迎え、新しい年の命の誕生を祝います。
大正月(おおしょうがつ)とも呼ばれ、元日から15日(または7日)までをさします。
この間を松の内または、注連(しめ)の内と言います。
◆「正月」の由来
正月とは一年の一番初めの月のことをいいますが、一般には年初の諸行事のことをさします。
一月を正月と呼ぶのは「正」が年の初め、年の改まる意味であることに由来します。
また稲が実って一巡する期間を「年」と言いました。
(「稔(とし)」が豊穣を祈願する意味に通じることから)
古くは正月は盂蘭盆(うらぼん)と対応するもので、半年ごとに祖(そ)霊(れい)を祀る大きな年中行事とされていました。
正月に迎える年神様は大きく分けて二つの性格をあわせ持っています。
一つは豊作をもたらす田の神の性格、もう一つは各家の祖先の霊―祖霊的性格です。
◆大正月と小正月
正月の行事は地域によって違いがあり、元旦を中心とした大正月と、一月十四日・十五日を中心とした小正月に集中しています。
旧暦では正月(旧正月)を立春の頃としていたので、
その始めを新月の朔日である大正月と満月の望(もち)の日の小正月とする二通りがあった訳です。
大正月には年神様や祖霊を迎える性格の行事が多く、小正月には五穀豊穣を願う農耕の予祝的行事が多く見られます。
農業を営む人々にとって、太陽の運行と同時に月の満ち欠けも大切なもので、
古くより予祝儀礼を年初の満月の日に行うことがなされていました。
新暦(太陽暦)採用後は満月と小正月の十四日・十五日が一致しなくなった為に、
農家では小正月の意味がだんだんと薄れていってしまった様です。
現在一般に正月といえば大正月のことをさしますが、
小正月を祝う風習が今でも盛んに行われているところも多く残っています。
いかがでしたでしょうか。
本年も皆様、彦根大仏 済福寺を宜しくお願い致します。
今年一年、皆様が無事に一年を過ごす事が出来ますよう彦根大仏にお祈りいたしております。
合掌
彦根大仏 済福寺
小坊主のサッちゃん