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木魚って?

こんにちは!
彦根大仏 済福寺 小坊主サッちゃんです。
本日もどうぞよろしくお願いいたします!

さて今日は、昨日に引続き、木魚について・・・木魚の始まりって?にお答えいたします。

時は室町時代(1336年 – 1573年)にさかのぼります。
一説によると、室町時代の禅宗寺院の中で大衆を集める合図として
木製の鳴り物が用いられたことが始まりとされています。

そこから江戸時代に、中国の高僧であった隠元隆琦(いんげんりゅうき)が明朝の禅である「明禅」を日本に伝えた際、
今の木魚を本格的に仏事として取り入れ、根付かせたと言われております。
では、なぜ、木魚を叩くようになったのでしょうか?

そこには、これまた興味深い理由が眠っていました。

まず、木魚には、僧侶が御経を唱えながらリズムに合わせて叩くことで、
眠気覚ましに使われるという一面もあるとのこと。
確かに修行として御経をあげているお坊さんが眠ってしまうのは良いことではありません。

そこで、眠気に襲われないために木魚を叩くともいわれております。
一方で供養、御祈祷されている方々も「ぽくぽくぽくく」というリズムカルな音が聞こえることで
心の中で仏様と会話をしているような気持ちになり眠気どころではなくなる方もいらっしゃると聞いたことがあります。

また、木魚を叩くことは宗教的効果として【清める】意味もあるとは興味深いことであります。
どういうことかと申しますと「木魚の形状」を見るとその意味も納得でございます。
木魚には中身が見えるほど開いた口のような穴があります。
「ぽくぽくぽく」と木魚を上から叩くことで人間の迷いである煩悩を、
口から吐き出させるという意味があるようでございます。

いかがでしたでしょうか?

木魚の音1つにも仏様からの教えがあるものですね。
心を込めて彦根大仏さまに手を合わせております。
では、本日は、これにて・・・

最後までお読み頂きまして有難うございます。

皆様のご家族のご健康とご多幸を日々彦根大仏に心よりお祈りいたしております。

合掌   

彦根大仏 済福寺
小坊主のサッちゃん

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住職紹介


水谷 晴亮(みずたに せいりょう)
黄檗宗普渡山済福寺14代目住職
龍谷大学仏教学科卒業

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